一般カーオーナー様向けウェブメディア「カーデマガジン」と連携し、プロも押さえておきたいニュースをお届け。今回は特定整備をご紹介。
今年4月から措置期間を終えて本格施行された特定整備
下記、CARDEmagazine掲載記事をまずはご覧頂けたらと思います。
施工だけでなく特定整備やプロの支援も! 時代とともに進化続ける『フィット』…埼玉... - CARDE MAGAZINE(カーデマガジン) - カーディテイリングの今が分かる、カーディディリング専門ウェブメディア |
掲載しました記事でご紹介の埼玉県フィット様のように、自社事業と照らし合わせて、特定整備にその必要性があると判断した場合は対応されるほかありませんが、現時点の個人的見解としては「ディテイリング事業者はみな取得すべき」とは捉えていません。
ただ、車両の高度化は年々着実に進行中。特定整備自体を業としなくても、クルマを預かる“プロとしての最低限の対応”は備えておきたいものです。
その1つが、まず特定整備という法律への対応。私たちがもっとも抵触しやすいところでいうと「ADASのセンサー・カメラ類や、それらを備えたバンパーやガラスの脱着」で、例えば認証取得していないショップで特定整備の対象車両が入庫し、ラッピングフィルムなどの施工でバンパーなどを脱着すると未認証行為となってしまいます。特定整備の対象車両は国交省ホームページ3.23%(輸入車は日本自動車輸入組合のサイト)に掲載されているので、脱着作業が発生しそうな場合は事前にチェックした方が安全です。
そして2つ目が、法律・電子制御装置整備というよりも車両そのものの機能やメーカー保証といったことへの対応。メーカー・車種によっては、例えばフロントガラスやバンパーセンサー部へのフィルム装着を禁止していたり、保安基準対象外の電子制御装置に関する部品交換でDTC(故障コード)が記録されたり…。この辺りはケースバイケースになるものの、車両の機能を損なわないのはもちろんのこと、実機能には影響せずともエラーが残ったり車両の保証に影響しそうな場合には顧客に丁寧に案内するなど、相応の対応が必要です。
いずれにしても、コーティングやカーフィルムが多いディテイリング関連事業者では直接的に特定整備の必要に迫られる機会は現状そう多くないと思われますが、自社の自衛のため、なによりカーオーナー様のためにも、プロとして進化する車両をフォローしておきたいですね。
それにしても、ガラス事業者はともかくディテイリングショップとしてここまで本格的にエーミングの環境を整えているところは全国でもまだ少ないのではないでしょうか。