業界トレンド by カーデマガジン
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▷選ばれる店づくりとは…
今回はコーティングとPPF&ラッピングそれぞれの施工現場の前線をご紹介。いずれも若い世代の活躍ですが、環境は違えど学ぶべきものが多いなぁと実感しました。
遠隔訪問(リモート取材)という形でしたが、沖縄県のディテイリングショップに話を聞きました。関東圏に暮らす私からすると、リゾート地や経済的に所得が高くない地域、といったイメージがありますが、ゼロベースから技術を磨き直し、しっかりと“量より質”の方針を確立。高単価なメニューを中心に顧客の支持・信頼を積み重ねている次代の若手施工者のショップです。
特に差が見えにくいディテイリングショップでは、ユーザー1人あたりの体験量が少ない点から、飲食店のように口コミが有効な参考情報とはなりにくい側面があり、その上ミシュラン星のような品質を推し量る単一の目印もありません。
そうした中で、キャリアが若いながらに施工メニューの充実や資材の厳選をはじめ、設備や周辺サービスの整理(積載車や鈑金など)、さらには検定資格や競技会など、1つ1つに柔軟かつ精力的に取り組むCDOの比嘉代表。冒頭に触れたように“店の選ばれ方”が変化する時代、選ばれる店になるには、そうした“外部から判別できる実績の積み重ね”も大切な指標の1つのように感じます。
▷製品も施工もサービスも。変化真っ只中のカラーPPF周り

コモディティ化が進み、差別化が年々難しくなってきているコーティング。それに比べ、素材の開発競争が盛んなのがペイントプロテクションフィルム・カラーPPFといったフィルム商品です。ここ数年は米国SEMAでもカラーPPFを出展するブースが増えているようで、コーティング有名ブランドも参画するなど、カーケア領域で年々存在感が強まってきています。
その流れは日本カーラッピング協会主催の競技会にも取り入れられていて、5回目を迎えるワールドラップマスターズ・ジャパンでは、カラーチェンジ・インクジェットそれぞれで塩ビ・ポリウレタン素材を採用。24年から加わったクリアPPFも合わさり、求められる技能の幅が一段と広がった印象です。台数規模で見るとコーティング以上にニッチな領域ですが、特にアクセント的な部分施工などの需要は今時点でも決して小さくなく、耐候性に優れるウレタンのカラーPPFへの期待は高まるところ。
一方で、それをユーザーに提供するためには、仕上がり・耐候性・エラーのリスクなどを抱括した適切な技能と、コストのバランスを踏まえた適切な提案があってこそ。そのためには、単純に「新素材のカラーPPFだけを扱う」という訳にはいかず、塩ビ・PPF・カラーPPFそれぞれの素材特性・施工ノウハウを踏まえた取り扱い術(内製・外注連携問わず)を一専門事業者としては押さえておきたいところ。カラーPPFが現実的な選択肢として徐々に広まる中、専門店における施工法やサービスの在り方も26年はまた一段と変化が見られそうです。


