業界トレンド by カーデマガジン
11月下旬に名古屋で開催された日本カーラッピング協会様主催のPPF選手権。詳細は記事や協会様掲載のYoutube動画をご覧いただければと思いますが、遠目で見ていて感じたのが、前回の第1回大会時と比べた際の全体的なレベルアップ。私も自社ショップでPPFサービスを提供していますが、皆様本当に巧く、特に2日目以降に勝ち残られた方々のショップは、ある程度間違いない品質の施工サービスを提供しているんだろうなぁ、と、私も正直、フロントフルやフル施工などは選手権参加者が在籍するショップ様に外部委託しています。
そういう見方でいうと、「職人同士の腕比べ」という“業界内向け感”も強いように見えるPPF選手権ですが、一方では施工サービスの依頼者側に対して「この大会で結果を残しているなら」「この大会に参加しているなら」という安心材料になりうる可能性も。もちろん、出場していないショップで確かな品質のPPF施工を提供しているショップもあるでしょうし、記事にも記した通り「選手権結果=サービス品質」ではない部分も小さくないでしょう。それでも、こうした「技術品質の視える化」に繋がりうる取り組みは、この業界に身を置く一人として素直に応援したいところです。
国家資格や民間資格、第三者機関の認証、講習受講証明など、どの業界でも「品質を表すマーク」は数多くあり、PPF選手権のような技術コンテストもそのうちの1つ。国家資格は品質の最低限ラインを、コンテストの類は業界内の優れた上位層を示す場合が多い傾向に見えます。
その中で、現時点では品質・信頼の下支えとなる証がないディテイリング業。最低限、高水準それぞれの品質をどのように可視化できるのか、後世のためにももう少し議論してみても良いのかも、なんてことを、高い技術水準を見せつけられたPPF選手権から思い馳せていました。
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